胸が熱くなるミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』
私の知っているミュージカル映画といえば、『ウエスト・サイド物語』(1961)や『サウンド・オブ・ミュージック』(1964)など、正直、とっつきにくいというか、私にとっては敬遠してしまいがちなジャンルでした。
それが、少し前になりますが、『ラ・ラ・ランド』という映画が世間で評判となり、アカデミー賞で6部門を受賞したことが大いに話題になりました。
しかしそれでも映画を観に行こうとか、ビデオを借りようという気にはならず、観ることもなかったのですが、ある時、無料動画配信サイトの「GYAO!」で『ラ・ラ・ランド』が配信されており、ちょっとばかり観てみようと興味本位で観てみると、どんどん引き込まれ、結局、最後までしっかり観ていました。
あらすじは、女優志望のミア(エマ・ストーン)とジャズピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)がそれぞれに大きな夢をつかもうと必死で努力している最中、二人は出会い、少しずつ惹かれ合って、ともに夢を語り、励まし合いながら、希望に胸を膨らませます。
しかし、現実はとても厳しく、思うようにならない二人は、少しずつぶつかり、すれ違うことが多くなり、やがては歩いていく方向も交わらなくなってしまいます。
その後の展開は控えますが、様々な紆余曲折を経て成長していく二人を見ながら、大人になるとはどういうことなのか、夢をつかむとはどういうことなのか、いろいろと感じました。
本当に見ごたえのある映画で、大人のミュージカル映画というか、中身の濃い映画でした。
更には、映画の中の音楽や踊りも大変素晴らしく、観終わった後しばらくは、頭の中で『ラ・ラ・ランド』の曲がずっと流れていました。
最後の回想シーンやラストを観終えた時は、とても大きな宝物をいただいたような満足感で心が満たされ、本当に素晴らしい映画でした。
映画『ラ・ラ・ランド』 (字幕版) (吹替版) 公開:2016年 監督:デイミアン・チャゼル 出演:ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン、ほか 作曲:ジャスティン・ハーウィッツ