『We Are The World』
アフリカの飢餓と貧困層を救うために…
1985年、今から35年前、アメリカで1曲のチャリティーソングが発売されました。
曲名は『We Are The World』。
当時の世界情勢から、飢餓にあえぐアフリカと貧困層を救おうと、その思いに賛同する多くのアーティストたちが集まって作られた歴史的なチャリティーソングです。
この曲の収益はもちろん、この曲に関連する様々なグッズも含めたすべての印税がチャリティーとして寄付されました。
とにかくそこに集ったアーティストたちの顔ぶれがものすごいです。
プロデュースはクインシー・ジョーンズ、作詞と作曲はマイケル・ジャクソンとライオネル・リッチーが共作で行いました。
参加アーティストの総数は45名。
メンバーをすべて紹介するのは大変なので、興味のある方は、フリー百科事典『ウィキペディア』でご確認ください。
まさに世界を代表するアーティストたちが集結して、この曲を作り上げました。
そんなメンバーたちですから、皆のスケジュールを合わせて収録するのは本当に大変だったようです。
私がこの曲を初めて聴いたのは大学生の時で、その頃は学校の近くにレンタルビデオ屋さんが出来始めた頃でした。
ウキウキしながらビデオを借りに行ったことを思い出します。
何のビデオを観ようかと迷っていると、ちょうどそのビデオ屋さんに先輩がいて、「良かったらこれ観てみたらいいよ」と声を掛けてくれたのが、この『We Are The World』のビデオでした。
実はこのビデオにはレコーディングの数日前からのメイキング映像が含まれており、曲を作るに至るいきさつや収録のために集まったアーティストたちの様子や様々なエピソードが記録されていて、この曲自体はもちろん素晴らしいものですが、私はこの曲以上に、そこに込められた熱い思いや収録時のアーティストたちの様子を多くの方々に観てもらいたいなと感じます。
今のような殺伐として混迷した世の中だからこそ、少し気持ちを和らげて、純粋な心と熱い思いでこの企画に参加した45名のアーティストたちをはじめ、この曲に関わった多くの方々の思いを感じてもらえたらなと思います。