衝撃のクラシック

音楽

名曲。ベートーベン 交響曲 第5番『運命』

◇ 演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
◇ 指揮:カルロス・クライバー

 

クラシックは聴かれますか?

私は音楽が好きで、ポップスや演歌など、あまりジャンルを問わず、普段から適当にいろいろな曲を聴いています。

時にはクラシックを聴くこともあるのですが、ある時、友人から “これスゴイよ” と聴かせてもらったのが、この『運命』のCDです。

言わずと知れた名曲、ベートーベンの交響曲第5番。皆さんも一度は聴かれたことがあると思います。

この曲の出だし、「ジャ ジャ ジャ ジャーン」はあまりにも有名ですね。

私がこの曲を聴いて衝撃を受けたのは、まさにこの最初の「ジャ ジャ ジャ ジャーン」。

これまで何度となく聴いたこの曲の出だしは、だいだい同じようなテンポで、その速いか遅いかは多少違っていても、あまり大きな違いはなかったように感じていました。

しかしこの「カルロス・クライバー」が指揮する『運命』は、出だしから今までのものとは違って、〝なんだこりゃ〟という衝撃から始まり、流れるように壮大な運命の曲へといざなわれてゆきます。

勿論、そこには「ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団」の名演奏があってこそだと思います。

本当に素晴らしい演奏です。

この曲を指揮者している「カルロス・クライバー」という方はとても有名な方で、私はこのCDを聴いた時に初めて知ったのですが、伝説の指揮者というか、カリスマ的な方なのだそうです。

レコーディングをした演奏の数も少なく、指揮が決まっていても直前でよくキャンセルをしてしまったそうで、主催者や演奏者、そして何よりも観客にしてみたらたまったもんじゃないですよね。しかしそんなエピソードもかえってこの指揮者の凄さを際立たせることにもつながったようです。それだけのリスクを負っても聴きたいということでしょう。

だからこそ、この方が指揮をするというだけで世界の大ニュースになったほどです。

この曲を聴いた後、私はネットで指揮の様子も見ましたが、本当に優雅というか、どれも素晴らしい演奏で、素晴らしい指揮でした。

本当に感性が凄いんだなと思いました。

ちょっとした一時、たまにはクラシックを聴きながらゆったりと時間を過ごすのもいいですね。

 

ベートーベン 『交響曲 第5番 ハ短調 作品67』《運命》

演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:カルロス・クライバー
録音:1974年 ウィーン